発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049566
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骨頭壊死動物モデルの作成方法を概説し,本モデルにおける病因・病態を解析した.モデル動物は28週齢以上の雄日本白色家兎の右臀筋内に酢酸メチルプレドニゾロンを筋注して作成した.本モデルにおいて骨壊死発生率は大腿骨・上腕骨ともに70%であり,発生部位は骨幹端部,骨幹部であった.病理組織学的に投与後4週における修復反応は細胞性が主体であったが,6週になると線維化を伴った修復反応が出現し,10週では壊死した骨梁に対する添加骨形成を認めた.また,投与後4週で骨壊死巣周囲の骨内細動脈内に器質化されつつある血栓形成,および骨内静脈内に脂肪滴沈着を認めた.骨壊死発生率はステロイド投与量に依存性で,ステロイドの種類によっても異なっていた
©Nankodo Co., Ltd., 2005