寛解を目指す膠原病診療 特殊な状況と合併症への対応
ステロイド性大腿骨頭壊死の診断・治療・予防
山本 卓明
1
,
岩本 幸英
1九州大学 整形外科
キーワード:
Steroids
,
X線診断
,
危険因子
,
骨切り術
,
MRI
,
大腿骨頭壊死
,
発生率
,
厚生労働省
Keyword:
Femur Head Necrosis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteotomy
,
Risk Factors
,
Radiography
,
Steroids
,
Incidence
pp.85-90
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013227268
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ステロイド1日平均投与量が16.6mg以上でステロイド性骨壊死発生の危険率が約4倍になるが,ステロイド総投与量との間には有意な相関はない.また,ステロイド薬非投与に対する投与のリスクは約20倍ときわめて高い.大腿骨頭壊死は10万人当たり2.51人の発生率であり,ステロイド関連が約半分を占める.大腿骨頭の虚血性病変であり,骨梗塞と同義である.壊死に陥った部分が潰れる(圧潰)と,痛みが生じる(発症).発症すると,外科的治療が必要となる場合が多い.ステロイド性骨壊死の発生リスクの検知と予防法開発が重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013