基礎講座
シリーズ 骨・軟部腫瘍細胞診 骨病変/骨・軟部組織の未分化小円形細胞肉腫
古田 則行
1
1がん研有明病院付設細胞検査士養成所 サルコーマカンファレンス
キーワード:
Ewing肉腫
,
甲状腺腫瘍
,
骨腫瘍
,
形質細胞腫
,
骨肉腫
,
細胞診
,
脊索腫
,
組織球症-Langerhans細胞
,
軟骨芽細胞腫
,
軟骨腫
,
軟骨肉腫
,
軟部組織腫瘍
,
骨巨細胞腫
Keyword:
Thyroid Neoplasms
,
Cytodiagnosis
,
Bone Neoplasms
,
Chondroma
,
Chondrosarcoma
,
Chordoma
,
Chondroblastoma
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Plasmacytoma
,
Histiocytosis, Langerhans-Cell
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Sarcoma, Ewing
,
Osteosarcoma
pp.266-270
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2021138929
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骨・軟部腫瘍の細胞診は、一般的には難しい領域の細胞診としてとらえられがちであるが、細胞診の特性について理解し、病理組織診断や遺伝子診断とは別のツールとして用いることで、臨床に貢献できる。WHO Classification of Tumours(5th Edition)Soft Tissue and Bone Tumours 2020(以下、WHO2020)では、骨・軟部腫瘍ともにHistopathology(病理組織学)の次にCytology(細胞診)の項目が設けられている。これは他領域ではないものであり、また表紙を飾る写真のなかにも細胞診の写真がみられる。これらは骨・軟部腫瘍の細胞診が診断のためのツールの一つとして認められた証明でもある。骨・軟部腫瘍には細胞診ならではの特徴的な所見を有する腫瘍があり、その細胞像を把握することで臨床、病理、遺伝子診断に貢献でき、より実践的に活用できる。本シリーズではWHO2020を基準とし、基礎的な腫瘍の細胞像および実践的な内容を中心に解説する(全3回)。
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