【変形性膝関節症及び周辺疾患】 病態と自然経過 変形性膝関節症の左右の相関と進行についての検討

変形性膝関節症(OA)で人工膝関節置換術(TKA)を受けた54名を対象に標題の検討を行った.TKA施行時点でのX線病期の左右差をみると,左右ともgrade 3以上の同病期例は33名(61.1%),異病期例21名(38.9%)で,異病期例は外側型OA群で有意に多かった.外側型OA群では全例が反対側のアライメントは正常もしくは外反膝であり,内反膝は認められなかった.これらより,外側型OAでは内側型OAと異なる機序でOAが発症,進行することが示唆された