発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2001108385
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内視鏡椎間板ヘルニア摘出術後の13例(内視鏡群)を対象に,MRIを用いて神経根,背筋の輝度変化(浮腫・出血)について検討した.コントロールとして,従来の椎弓切除術12例(椎弓切除群)と後腹膜鏡視下アプローチ8例と比較した.背筋の輝度変化は,6ヵ月以内に消失した群(type 1),著しく減少したが,6ヵ月後も残存した群(type 2),6ヵ月以後もそのまま残存する群(type 3)に分類した.その結果,MRIの背筋の輝度変化は,手術時間が長くなるに従いtype 1が減りtype 3が増えた.fat-saturationのMRIからみると,type 1は内視鏡群(100%)に多く,椎弓切除群にはtype 3が多かった.内視鏡群のJOAスコアは,術前15.1から術後3ヵ月で27.5となり,背筋と前方の腰方形筋,大腰筋は,比較的早期にfat-saturationで輝度変化の消失がみられた.以上より,内視鏡椎間板ヘルニア摘出術は,従来の手技よりも低侵襲であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2000