発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2001116915
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各種画像診断法の限界について,過去3年間に腰痛・坐骨神経痛を主訴とし,腰椎部の各種画像診断,精査を行った426例より検討した.その結果,精査を進めるうちに脊柱以外の病変が判明したものは7例であった.症例は男性4例,女性3例で,平均年齢61.4歳であった.疾患は梨状筋症候群,腸腰筋膿瘍,腹部大動脈閉塞,多発性骨髄腫,膀胱腫瘍の骨盤浸潤が大腿神経に波及したものが各1例,悪性腫瘍が仙骨・腸骨に浸潤,転移し坐骨神経に波及したもの2例であった.いずれの症例も圧迫骨折,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症等の脊椎・脊柱管内病変が併存しており,各種画像診断法のみでは早期診断が困難であり,総合的な評価が肝要であった
©Nankodo Co., Ltd., 2000