慢性疾患となった骨髄腫-どのように診断するか? どのように付き合っていくか?
新規治療薬時代における自家移植の必要性
淵田 真一
1
,
島崎 千尋
1地域医療機能推進機構京都鞍馬口医療センター 血液内科
キーワード:
自家移植
,
骨髄腫-多発性
,
造血幹細胞移植
,
Bortezomib
,
Lenalidomide
Keyword:
Bortezomib
,
Multiple Myeloma
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Lenalidomide
pp.955-957
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017361096
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従来65歳以下の移植適応新規骨髄腫患者では,自家造血幹細胞移植(ASCT)併用大量化学療法が標準治療と考えられていた.タンデムASCTは1回目のASCTで最良部分奏効(VGPR)未満の効果しか得られなかった症例で有用と考えられていた.新規治療薬が使用可能となったが,奏効率や無増悪生存(PFS)においてASCTの有用性が報告されており,現状では若年新規骨髄腫患者にup-front ASCTは必要な治療と考えられる.ハイリスク染色体異常症例では,新規治療薬が使用可能となった現在でもタンデムASCTが有用である可能性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2017