慢性疾患となった骨髄腫-どのように診断するか? どのように付き合っていくか? 標準的な治療法とエビデンス
自家造血幹細胞移植適応患者の初期治療 2剤?3剤?4剤?
青山 一利
1
,
角南 一貴
1国立病院機構岡山医療センター 血液内科
キーワード:
Dexamethasone
,
自家移植
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨髄腫-多発性
,
移植コンディショニング
,
造血幹細胞移植
,
Bortezomib
,
導入化学療法
Keyword:
Bortezomib
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Dexamethasone
,
Multiple Myeloma
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Transplantation Conditioning
,
Induction Chemotherapy
pp.901-904
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017361085
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多発性骨髄腫の自家造血幹細胞移植(ASCT)は若年者において従来の化学療法より優れた治療法として認識され,標準療法として確立されている.2000年代に入り,新規薬剤であるthalidomide(THAL),bortezomib(BOR)およびlenalidomide(LEN)が臨床で使用可能となった.最近,新規薬剤と大量化学療法後の自家造血幹細胞移植との比較試験の結果が相次いで報告され,現在でも自家造血幹細胞移植のインパクトが大きいことが示されている.現在の移植前寛解導入療法は,BORとdexamethasone(DEX)をベースとした2剤または3剤の治療である.最近ではBORとLENと低用量DEXを併用したBLd療法が用いられてきている.
©Nankodo Co., Ltd., 2017