多発性骨髄腫診療の新時代を迎えて-診断と治療に吹き込む「新しい風」 多発性骨髄腫の診断
多発性骨髄腫に対する造血幹細胞移植
阿部 大二郎
1
,
中世古 知昭
1千葉大学医学部附属病院 血液内科
キーワード:
Thalidomide
,
自家移植
,
同種移植
,
骨髄腫-多発性
,
造血幹細胞移植
,
治療成績
,
年齢因子
,
ランダム化比較試験
,
Bortezomib
,
末梢血幹細胞移植
,
Lenalidomide
,
骨髄非破壊的移植
Keyword:
Bortezomib
,
Age Factors
,
Multiple Myeloma
,
Thalidomide
,
Transplantation, Autologous
,
Transplantation, Homologous
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
,
Lenalidomide
pp.247-251
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011312136
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・65歳以下の全身状態良好な初発未治療症候性多発性骨髄腫患者では、自家移植を検討する。・タンデム自家移植は1回目の自家移植後治療効果がVGPRに達しない場合適応がある。・自家移植後の維持療法においては、thalidomide、lenalidomide、bortezomibそれぞれにおいて有用性の報告がみられているが、現時点で適正量・期間に関して明確ではない。・新規治療薬が初期治療から使用できた場合、自家移植の位置づけに関しては再検討する必要がある。・同種移植は治療関連死亡、慢性GVHD発症率が高いため研究的な治療であるが、タンデム自家/ミニ移植は高リスク群患者において有用であるかもしれない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011