多発性骨髄腫診療の新時代を迎えて-診断と治療に吹き込む「新しい風」 多発性骨髄腫の診断
多発性骨髄腫に対する初期治療 大量化学療法適応患者
張 高明
1
1新潟県立がんセンター新潟病院 内科
キーワード:
Melphalan
,
Thalidomide
,
自家移植
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨髄腫-多発性
,
寛解導入
,
患者選択
,
集学的治療
,
造血幹細胞移植
,
年齢因子
,
大量薬物療法
,
Bortezomib
,
Lenalidomide
,
Proteasome Inhibitors
Keyword:
Bortezomib
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Age Factors
,
Combined Modality Therapy
,
Melphalan
,
Multiple Myeloma
,
Thalidomide
,
Remission Induction
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Patient Selection
,
Proteasome Inhibitors
,
Lenalidomide
pp.237-242
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011312134
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・65歳以下の比較的若年の多発性骨髄腫症例においては、自己造血幹細胞移植併用melphalan大量化学療法が標準治療の一つとして確立されているが、集学的治療戦略としては、(1)寛解導入療法、(2)自己末梢血幹細胞採取、(3)自己造血幹細胞移植併用大量化学療法という流れが一般的である。・近年、分子標的療法薬の導入によって初期寛解導入療法が大きく変化しているが、プロテアソーム阻害薬、免疫調整薬によってもたらされる初期治療の奏効率はきわめて高いレベルとなっている。・初期寛解導入療法後の強化療法としての大量化学療法の必要性、タイミングなどの再検討が必要な時期にきているが、現時点では、依然として大量化学療法の必要性は損なわれていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011