適正な輸液とは何か?
輸液教育のポイント
藤井 俊吾
1
,
伊藤 孝史
1島根大学医学部附属病院 腎臓内科
キーワード:
Hypertonic Glucose Solution
,
医学教育
,
組織内分布
,
体液区画
,
ホメオスタシス
,
目標
,
輸液療法
,
医薬品適正使用
,
オーダーメイド医療
,
生理食塩水
,
バイタルサイン
,
患者重症度
Keyword:
Body Fluid Compartments
,
Education, Medical
,
Homeostasis
,
Goals
,
Glucose Solution, Hypertonic
,
Tissue Distribution
,
Vital Signs
,
Precision Medicine
,
Patient Acuity
pp.19-22
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288226
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実践的な輸液教育の重要性はますます高まっており,輸液療法を組み立てる一連の思考過程を理解し,さらに言語化して伝える必要がある.輸液療法を開始する前に,そもそも輸液療法の適応があるのか,何を目的としているのか,ゴールをどのように設定するのかを検討する.そのために,輸液製剤のなかには塩分が何g,砂糖が何g入っているのか,そして各症例にその量を投与してよいのかなど輸液内容を具体的にみえる化してみる.そして,現在の輸液療法で病態が改善しているのか,悪化しているのかを確認するための指標(バイタルサイン,身体所見,体重,尿量,検査所見など)を設定し,適切にフォローする.
©Nankodo Co., Ltd., 2017