適正な輸液とは何か?
輸液処方を組み立てる前に考えること
岡戸 丈和
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 血液浄化療法部
キーワード:
Hypertonic Glucose Solution
,
栄養補給法
,
細胞外液
,
細胞内液
,
心機能検査
,
腎機能検査
,
組織内分布
,
体液区画
,
水-電解質平衡
,
輸液療法
,
医薬品適正使用
,
生理食塩水
Keyword:
Body Fluid Compartments
,
Feeding Methods
,
Heart Function Tests
,
Glucose Solution, Hypertonic
,
Intracellular Fluid
,
Kidney Function Tests
,
Tissue Distribution
,
Water-Electrolyte Balance
,
Extracellular Fluid
pp.5-11
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288224
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輸液処方を組み立てる前に,まずその輸液が本当に必要なのかを考えなければならない.必要であれば何の目的で行うのか,つまり細胞外液量や細胞内液量の是正のための是正輸液なのか,それとも体液全体の維持のための維持輸液もしくは栄養補給のための栄養輸液なのかを明らかにしなければならない.0.9%生理食塩水や5%ブドウ糖液を輸液したときの体内分布がわかれば,是正輸液の考え方もたやすくなる.さらに体液量や心機能や腎機能などを事前に評価することにより,安全な輸液療法を施行することができる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017