糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 糖尿病総論
糖尿病治療とポリファーマシーの問題
永井 聡
1
,
吉岡 成人
1NTT東日本札幌病院 糖尿病内分泌内科
キーワード:
転倒・転落
,
糖尿病
,
多数薬剤投与
,
医薬品副作用と有害反応
Keyword:
Accidental Falls
,
Diabetes Mellitus
,
Polypharmacy
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
pp.57-60
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114792
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一般的に5~6種類以上の処方をポリファーマシーというが,最近は「複数の薬剤を処方する際に生じる問題」のこと自体を指すようになった.糖尿病を有する患者ではポリファーマシーになりやすいとされている.ポリファーマシーの回避には,糖尿病治療薬による薬物有害事象を理解して患者背景を考慮した不適切な処方を避けることが重要である.ポリファーマシーの改善には,少ない処方回数,合剤の積極活用,服薬タイミングを合わせた一包化調剤の活用があげられる.2016年4月から,6種類以上の内服薬を2種類以上減らすことで薬剤総合評価調整加算が算定できるようになり積極的な活用が求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017