糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは ライフステージに応じた糖尿病診療
小児・思春期の2型糖尿病
浦上 達彦
1
,
奥野 美佐子
,
鈴木 潤一
1日本大学医学部附属病院 総合診療センター小児科
キーワード:
運動療法
,
学校保健
,
検尿
,
集団検診
,
糖尿病-2型
,
糖尿病食
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diet, Diabetic
,
Exercise Therapy
,
Mass Screening
,
School Health Services
,
Urinalysis
pp.61-64
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114793
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小児肥満の増加と生活習慣・食習慣の劣悪化に伴い,全世界的に小児・思春期の2型糖尿病が増加している.本症の予後を改善するには,早期発見と早期治療が必要であるが,本邦では学校検尿・糖尿病検診によって数多くの症例が病初期の段階で発見されている.本症の治療の中心は食事・運動療法であるが,これに抵抗する症例に対しては,小児・思春期であっても経口血糖降下薬を主とした薬物療法が導入される.本症の治療・管理で最も大切なのは,病初期からの患者教育であり,治療・管理の中断がないよう追跡する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2017