HRCTで早期の病変が認められたmethotrexateによる薬剤性肺炎の1例

69歳女。関節リウマチにてmethotrexate(MTX)少量間欠投与を開始され関節痛は軽減していたが、微熱、乾性咳嗽、食欲不振が出現した。HRCTで両側肺野全体に淡いスリガラス影、小葉中心性の結節影を認め、臨床経過からMTXによる薬剤性肺炎と考えられた。MTXを中止後も症状は改善せず、悪化を認めたためステロイド･バルス療法を行った。その結果、両側肺野のスリガラス影や症状は速やかに改善し、第13病日に退院となった。