発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016271195
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症例は49歳女性で、呼吸苦が出現し、徐々に症状が悪化した。胸水検査では滲出性胸水であった。胸部単純X線では右大量胸水と縦隔の左方偏位を認めた。右大量胸水による呼吸苦、酸素飽和度の低下を認め、右胸腔ドレナージを施行した。全身精査では悪性腫瘍や感染による胸水貯留を示唆する検査結果は得られなかった。他院にて単純子宮全摘を施行され、病理組織診断では悪性の所見なくleiomymaと診断された。手術後は胸部X線で胸水貯留は認められず、その後も胸水の増加は指摘されなかった。以上の経過よりPseudo-Meigs症候群と診断した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016