発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2004048367
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70歳男.微熱,乾性咳漱,労作時呼吸困難,右胸痛,全身倦怠が約2週間持続し近医より紹介された.胸部X線所見にて右下肺野に線状綱状影があり,胸部CT検査で同部の間質影の増強と少量の胸水を確認した.抗核抗体と抗DNA抗体が陽性であり,胸水検査で反応性中皮細胞の出現とリンパ球比率の増多を認め,活性化リンパ球を一部に認め,胸膜炎と診断された.又,自己免疫性溶血性貧血,白血球減少症,リンパ球減少症を伴うことから米国リウマチ協会の診断基準にしたがってSLEと診断し,プレドニゾロン60mg/日を開始したところ,速やかに症状は改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2003