プライマリケア医もできる! 関節リウマチ診療 関節リウマチ治療各論 エビデンスも踏まえて
非薬物療法のエビデンスは リハビリテーション,白血球除去療法,漢方
久保 かなえ
1
,
神田 浩子
1東京大学医学部附属病院 アレルギー・リウマチ内科
キーワード:
関節リウマチ
,
漢方薬
,
白血球分離
,
リハビリテーション
,
雷公藤
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Leukapheresis
,
Rehabilitation
,
Tripterygium
pp.1173-1176
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214748
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関節リウマチ(RA)において,治療の主軸である疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)で活動性をコントロールできない症例,関節機能障害がある症例や,抗リウマチ薬使用に制限のある症例に対し,関節症状,機能障害,生活の質の低下の改善を期待した代替療法や補助療法が検討される.補助療法として,患者教育,運動療法,作業療法といったリハビリテーションが推奨されている.無作為対照試験で運動療法が手の機能を有意に改善したことを示す報告を紹介する.白血球除去療法は,DMARDsの使用に制限がある患者にとって,疾患活動性をコントロールする治療の選択肢の一つである.漢方は自覚症状の改善を目的として補助的に使用されることがあるが,有効性を示すエビデンスは乏しい.
©Nankodo Co., Ltd., 2016