アフェレシス療法-新たな100年に向けて 適応となる疾患とその実際
膠原病・リウマチ性疾患
山路 健
1
1順天堂大学 膠原病内科
キーワード:
関節リウマチ
,
血液灌流
,
血液成分除去法
,
エリテマトーデス-全身性
,
白血球分離
,
免疫吸着法
,
二重濾過血漿交換
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Blood Component Removal
,
Hemoperfusion
,
Leukapheresis
,
Immunosorbent Techniques
,
Lupus Erythematosus, Systemic
pp.57-60
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260347
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関節リウマチ(悪性関節リウマチを含む)や全身性エリテマトーデスに保険適用があり,原疾患の病態に対してアフェレシス療法が行われる.血栓性血小板減少性紫斑病や溶血性尿毒症症候群などの血栓性微小血管症,抗リン脂質抗体症候群,血球貪食症候群などのマクロファージ活性化症候群,マクログロブリン血症など合併する難治性・急性病態に対してもアフェレシス療法が行われる.病態によって単純血漿交換療法や白血球除去療法,二重濾過血漿交換療法,免疫吸着療法などの方法が選択される.アフェレシス療法は難治性病態や急性期病態を改善する意義のみならず,薬物療法の増強効果や,組織傷害性のある免疫抑制薬などの薬物の投与量を減量できる可能性があり,臨床的意義は大きい.
©Nankodo Co., Ltd., 2015