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Internal Medicine Volume 117, Issue 5 （May 2016）

臨床雑誌内科 117巻5号（2016年5月発行）

プライマリケア医もできる!　関節リウマチ診療関節リウマチ治療各論　エビデンスも踏まえて

新規低分子標的薬を使いこなす山岡邦宏 ¹ ¹慶応義塾大学医学部内科学教室リウマチ内科キーワード： Methotrexate , 関節リウマチ , 薬物抵抗性 , Janus Kinases , Protein Kinase Inhibitors , 分子標的治療 , Tofacitinib , Baricitinib , Filgotinib , Decernotinib Keyword: Arthritis, Rheumatoid , Drug Resistance , Methotrexate , Protein Kinase Inhibitors , Janus Kinases , Molecular Targeted Therapy , 2-((2-(1H-pyrrolo(2,3-b)pyridin-3-yl)pyrimidin-4-yl)amino)-2-methyl-N-(2,2,2-trifluoroethyl)butanamide , Baricitinib , Tofacitinib , GLPG0634 pp.1167-1171

発行日 2016年5月1日 Published Date 2016/5/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016214747

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文献概要
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関節リウマチ(RA)治療において,JAK阻害薬は内服薬でありながら生物学的製剤と類似した治療効果がみられている.現在はtofacitinibが唯一承認されているが,類似した効果を示す薬剤(baricitinib,filgotinib,decernotinib)の治験が進行中である.なかでもbaricitinibは,治験においてmethotrexate(MTX)またはTNF阻害薬よりも高い治療効果が示され,JAK阻害薬のRA治療における位置付けが変わること期待される.しかし,いずれの薬剤も長期投与における副作用がいまだ明確となっておらず,専門医の間でも適応症例については議論中である.将来的にはRA治療に大きく貢献することが期待される薬剤であるが,汎用までには少し時間がかかると思われる.