すべての内科医のためのHIV感染症-長期管理の時代に HIV感染症の合併症 非AIDS指標疾患を中心に
ウイルス性肝炎
大路 剛
1
1神戸大学医学部附属病院 感染症内科
キーワード:
HIV Infection
,
遺伝子型
,
肝炎-B型
,
肝炎-C型
,
抗ウイルス剤
,
抗HIV剤
,
診療ガイドライン
,
重複感染
Keyword:
Antiviral Agents
,
Hepatitis B
,
Hepatitis C
,
Genotype
,
HIV Infections
,
Practice Guidelines as Topic
,
Anti-HIV Agents
,
Coinfection
pp.783-788
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016024549
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B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)は慢性肝炎の原因となり,肝硬変や肝細胞がんなどを発症するウイルス性肝炎である.日本ではいずれのウイルス性肝炎も他国に比較してもともとの有病率が高く,また性行為や覚醒剤を代表とする静脈注射の回し打ちで感染することから同様の感染経路をとるHIVとの共感染は日本においても大きな問題となっている.いずれの肝炎ウイルスの感染を診断しても,別の肝炎ウイルスおよびHIV感染の有無を測定することが早期発見・早期治療につながり,他者への感染を防ぐことにもつながる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015