糖尿病治療 通説への挑戦 進化する科学知識は既存の糖尿病治療学に何を伝えたいのか 食事療法
エネルギー所要量
森田 智子
1
,
松田 昌文
1埼玉医科大学総合医療センター 内分泌・糖尿病内科
キーワード:
運動活性
,
エネルギー摂取量
,
基礎代謝
,
食事療法
,
糖尿病-2型
,
妊娠糖尿病
,
BMI
,
標準体重
Keyword:
Basal Metabolism
,
Energy Intake
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diet Therapy
,
Motor Activity
,
Body Mass Index
,
Diabetes, Gestational
,
Ideal Body Weight
pp.559-562
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015158979
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2型糖尿病の食事療法のエネルギー所要量は標準体重と身体活動量で表される.標準体重はBMIを22としたときの体重が適正だが,高齢者では高めのBMIが望ましい.身体活動量はほとんどの患者が「軽い労作」に当てはまる.消費エネルギー量は二重標識水法でかなり正確に測定することができる.「軽い労作」における適正な身体活動量は28.3~37.8kcal/kgとなり,現在の基準に比べて高い.ただし,栄養指導の場面で25~30kcal/kgを基準に指導することはやむをえない.妊娠糖尿病に対するエネルギー制限は必要ない可能性がでてきた.
©Nankodo Co., Ltd., 2015