高齢者のリウマチ・膠原病はこう診る 高齢者で頻度の高いリウマチ・膠原病:診断と治療各論
全身性硬化症
桑名 正隆
1
1日本医科大学 アレルギー膠原病内科
キーワード:
強皮症-全身性
,
腫瘍随伴症候群
,
心筋疾患
,
セントロメア
,
動脈硬化症
,
肺高血圧症
,
年齢因子
,
肺疾患-間質性
,
慢性腎臓病
,
抗セントロメア抗体
Keyword:
Age Factors
,
Arteriosclerosis
,
Centromere
,
Hypertension, Pulmonary
,
Paraneoplastic Syndromes
,
Cardiomyopathies
,
Scleroderma, Systemic
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Anticentromere Antibody
pp.413-417
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015112954
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全身性硬化症(SSc)では,長い罹病期間を経た高齢者で機能障害が顕性化することが多い.変形性関節症による手指腫脹,Dupuytren拘縮など加齢に伴う変化があるとSScの診断が難しい場合がある.高齢者では動脈硬化が末梢循環障害を悪化させる.高齢発症の抗RNAポリメラーゼIII抗体陽性例では悪性腫瘍の存在を疑う.肺高血圧症では,肺動脈性肺高血圧症に加えて心筋拡張障害など多彩な病態が併存して複雑な病態を呈する.
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