これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 実地臨床で遭遇する栄養管理
周術期・集中治療
寺島 秀夫
1
1筑波大学 大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科学
キーワード:
免疫アジュバント
,
ICU
,
栄養障害
,
経腸栄養
,
血糖
,
集中治療
,
臨床プロトコール
,
周術期管理
,
栄養管理
,
過栄養
Keyword:
Adjuvants, Immunologic
,
Blood Glucose
,
Clinical Protocols
,
Enteral Nutrition
,
Intensive Care Units
,
Nutrition Disorders
,
Perioperative Care
,
Overnutrition
,
Nutrition Therapy
pp.35-44
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060509
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侵襲下の栄養療法を立案するうえでもっとも重要なポイントは,「生体のエネルギー需要は,侵襲に対する生体反応である"内因性エネルギー供給"と栄養療法による"外因性エネルギー供給"の相互作用によって充足される」という基本原理を理解することである.周術期の栄養療法は,ERASプロトコルの導入によって様変わりし,強制栄養法ではなく"経口栄養摂取"による管理が主流となり,消化管術後においても早期経口栄養摂取の安全性と有用性に関するエビデンスが集積されつつある.集中治療領域の栄養療法においては,近年,既成概念が内包していた誤謬が次々と剔抉され,まさにパラダイムシフトを迎えようとしている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015