これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 実地臨床で遭遇する栄養管理
脳血管障害
三原 千惠
1
1安田女子大学 家政学部管理栄養学科
キーワード:
栄養評価
,
クモ膜下出血
,
低ナトリウム血症
,
脳梗塞
,
脳出血
,
重症度指標
,
脳卒中
,
栄養管理
Keyword:
Hyponatremia
,
Subarachnoid Hemorrhage
,
Severity of Illness Index
,
Nutrition Assessment
,
Brain Infarction
,
Stroke
,
Intracranial Hemorrhages
,
Nutrition Therapy
pp.45-49
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060510
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急性脳血管障害を脳卒中といい,突然発症する.脳卒中の三大疾患は,クモ膜下出血,脳出血,脳梗塞である.脳循環障害や脳浮腫が時間経過とともに変化するので,意識障害や神経症状も時間とともに変化する.栄養管理は病期(急性期・亜急性期(回復期)・慢性期(維持期))や症状の変化に合わせて行う.長期間経腸栄養が必要な場合は「食べるためのPEG」を活用して栄養不良や誤嚥を防ぎながら経口への移行を進める.低ナトリウム血症など脳血管障害に特徴的な問題点がある.脳梗塞では再発予防のため,脱水に注意して十分な水分を摂取することが大切である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015