これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 これだけは知っておきたい栄養管理の基礎知識
栄養管理に必要な静脈栄養法の知識 リスクマネジメントを考慮した静脈栄養法とライン管理の基本
野呂 浩史
1
,
井上 善文
1地域医療機能推進機構大阪病院 外科
キーワード:
栄養障害
,
静脈栄養
,
中心静脈カテーテル法
,
リスクマネジメント
,
中心静脈栄養
,
カテーテル感染
Keyword:
Catheterization, Central Venous
,
Nutrition Disorders
,
Risk Management
,
Parenteral Nutrition
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Catheter-Related Infections
pp.27-33
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060508
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末梢静脈栄養では,アミノ酸を含む製剤を使用するとともにカロリー不足やNPC/N比改善のために脂肪乳剤を使用することが望ましい.中心静脈栄養では,簡便な高カロリー輸液キット製剤が汎用されているが,その内容を理解し,症例ごとに適切な処方設計をすることが求められている.ビタミン・微量元素の投与量にも注意し,必ず週1回程度アセスメントを行い,必要があれば処方修正を行っていく.静脈アクセス(カテーテル)については留置時の機械的合併症と輸液施行中に生じる感染性合併症に注意を要する.安全に留意したカテーテル挿入法,血流感染防止を意識したカテーテル管理をすべての医療従事者が理解・実践する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015