高血圧症 臨床の要点-JSH2014を踏まえたエキスパートからの提言 危険因子と臓器障害を何でどこまで評価するか
メタボリックリスク・バイオマーカー
田中 正巳
1
,
伊藤 裕
1慶応義塾大学 医学部腎臓内分泌代謝内科
キーワード:
生物学的マーカー
,
C-Reactive Protein
,
HDL Cholesterol
,
Triglycerides
,
危険因子
,
Glycosylated Hemoglobin A
,
血糖
,
高血糖症
,
高トリグリセライド血症
,
心臓血管疾患
,
動脈硬化症
,
Uric Acid
,
メタボリックシンドローム
,
高尿酸血症
,
Adiponectin
,
空腹時血糖値
,
低コレステロール血症
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Blood Glucose
,
Arteriosclerosis
,
C-Reactive Protein
,
Hyperglycemia
,
Glycated Hemoglobin A
,
Cholesterol, HDL
,
Risk Factors
,
Uric Acid
,
Triglycerides
,
Biomarkers
,
Hypertriglyceridemia
,
Metabolic Syndrome
,
Hyperuricemia
,
Adiponectin
pp.397-400
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015034349
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食後高血糖は,心血管疾患の発症リスクとして注目されている.アディポネクチンは代表的なアディポサイトカインであり,抗炎症作用により血管内皮保護,動脈硬化予防に働き,その血中濃度の低下が心血管疾患のリスクになると考えられる.高中性脂肪血症,低HDLコレステロール血症は,small dense LDLやレムナントの出現を伴い,動脈硬化のハイリスク状態である.脂肪組織の慢性炎症を捉えるマーカーとして,高感度C反応性蛋白は臨床上有用であり,動脈硬化性疾患では高値を示す.高尿酸血症は高血圧や耐糖能異常,脂質異常を高頻度に合併し,大血管障害のハイリスク状態を反映する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014