消化器がん診療の最前線 適切な診療を行うためのエッセンス よりよい診療を行うために
各種症状緩和のコツ
西 智弘
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1川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
キーワード:
緩和ケア
,
腫瘍播種
,
腸閉塞
,
腹水症
,
腹膜腫瘍
,
腹腔静脈短絡術
,
便秘
,
利尿剤
,
癌性疼痛
,
疼痛管理
,
腹腔穿刺
Keyword:
Cancer Pain
,
Ascites
,
Constipation
,
Diuretics
,
Intestinal Obstruction
,
Neoplasm Seeding
,
Palliative Care
,
Peritoneal Neoplasms
,
Peritoneovenous Shunt
,
Pain Management
pp.645-648
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015009009
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悪性腹水の管理についてエビデンスの高いものはないが,利尿薬,腹水穿刺,腹腔-静脈シャントなどが症状緩和目的に行われる.消化管閉塞には外科的治療やステント治療を考慮するが,難しい例ではoctreotideが有用である.腹膜播種の疼痛管理はfentanylが使用しやすいが,パッチ製剤の大量使用でも緩和が得られない場合は他の鎮痛法への切り替えが必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014