2025年を見すえた心不全診療ロードマップ 突破口はどこにあるのか 不全心を癒やす 基礎研究からの提言
心筋実質に介入する
塩井 哲雄
1
1京都大学 大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
心臓
,
心拡大
,
心不全
,
臓器サイズ
,
ホメオスタシス
,
コンピュータシミュレーション
,
細胞サイズ
,
心室リモデリング
,
心筋細胞
Keyword:
Computer Simulation
,
Heart
,
Homeostasis
,
Cardiomegaly
,
Heart Failure
,
Organ Size
,
Ventricular Remodeling
,
Myocytes, Cardiac
,
Cell Size
pp.433-436
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113888
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心不全は,複数の因子が互いに関連しあい閉鎖系を形成する非線型なシステムである.心臓の大きさの恒常性維持の仕組みの解明は,心不全病態解明の一つの鍵である.心不全の発症原因を要素に分割し,網羅的解析を行い,システムバイオロジーにより心不全を再構成することが,心不全病態解明への一つの手段である.心不全研究は,科学一般における種々の方法論実験手法を応用する場となる,これからの学問である.
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