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Internal Medicine Volume 113, Issue 3 （March 2014）

臨床雑誌内科 113巻3号（2014年3月発行）

2025年を見すえた心不全診療ロードマップ　突破口はどこにあるのか不全心を癒やす　基礎研究からの提言

心筋間質に介入する真鍋一郎 ¹ ¹東京大学大学院医学系研究科循環器内科キーワード： Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors , Transforming Growth Factor Beta , 細胞間コミュニケーション , 心不全 , 線維芽細胞 , 肥満細胞 , Endothelin-1 , c-sis癌原遺伝子タンパク質 , 心室リモデリング , Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers , 細胞外空間 , 心筋細胞 , 血小板由来増殖因子A Keyword: Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors , Cell Communication , Fibroblasts , Extracellular Space , Heart Failure , Mast Cells , Transforming Growth Factor beta , Endothelin-1 , Ventricular Remodeling , Proto-Oncogene Proteins c-sis , Myocytes, Cardiac , Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers , Platelet-derived Growth Factor A pp.437-441

発行日 2014年3月1日 Published Date 2014/3/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014113889

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心筋は,心筋細胞と間質に存在する多様な細胞,組織を構築する細胞外基質によってつくられている.心筋に存在する細胞の間には,常に密接なコミュニケーションがあり,心臓の恒常性を維持している.心不全は多彩な要因から生じるが,原因のいかんに関わらず,心筋組織構築の改変(リモデリング)が生じ,予後を規定する.リモデリングでは線維芽細胞をはじめとする間質の細胞が主要な役割を果たす.線維芽細胞の活性化や機能に介入する治療法の開発が進められている.