COPD治療の新時代 21世紀の「社会的」生活習慣病 COPD治療のコントラバシー
COPD治療におけるスタチンの可能性
石井 正紀
1
1東京大学医学部附属病院 老年病科
キーワード:
Cytokines
,
炎症
,
危険因子
,
コホート研究
,
動脈硬化症
,
肺炎
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
治療成績
,
メタアナリシス
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
頸動脈内膜中膜肥厚度
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Inflammation
,
Risk Factors
,
Pneumonia
,
Cohort Studies
,
Meta-Analysis as Topic
,
Cytokines
,
Treatment Outcome
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Carotid Intima-Media Thickness
pp.281-284
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014069717
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呼吸器疾患という枠を越えて,全身性疾患として知られているCOPDは,全身性炎症が亢進していることから,炎症性サイトカインが増加することが知られている.COPDは,動脈硬化や心血管イベントの発症とも関連している.脂質異常症の治療薬であるスタチンは,peroxisome proliferator-activated receptor-gamma(PPAR-γ)やPPAR-αのアゴニストとして,炎症の抑制に働くことが知られている.スタチンは,COPDに伴う全身性炎症に対する抑制効果の可能性をもつ薬剤として,動脈硬化や肺炎抑制などについても検証されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2014