寛解を目指す膠原病診療
全身性エリテマトーデスと動脈硬化
蓮沼 智子
1
,
田中 菜穂子
,
川合 眞一
1東邦大学 医学部内科学講座膠原病学
キーワード:
Glucocorticoids
,
エリテマトーデス-全身性
,
コホート研究
,
心臓血管疾患
,
動脈硬化症
,
免疫抑制剤
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Arteriosclerosis
,
Glucocorticoids
,
Immunosuppressive Agents
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Cohort Studies
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
pp.113-117
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013227273
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全身性エリテマトーデス(SLE)は,若年女性に好発する膠原病の代表的疾患である.患者年齢にもかかわらず動脈硬化性心血管疾患の罹病率が高く,それに伴い死亡率も高いことが報告されており,SLEの疾患管理上重要な因子となっている.進展機序としては疾患そのものの活動性が強く関与していることがわかってきており,さらに治療薬の関与も指摘されている.動脈硬化の診断についてはさまざまな画像検査が知られている.SLEの動脈硬化進展の予防および治療は,禁煙などの一般的な注意と疾患活動性の良好なコントロール,およびスタチン製剤などの投与である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013