最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 終末期の意思決定を支えるには advance care planning(ACP),事前指示
マイ・エンディングノート
本田 桂子
1
1遺言相続サポートセンター
キーワード:
意思決定
,
ターミナルケア
,
プライバシー
,
リビングウィル
,
尊厳死
Keyword:
Decision Making
,
Right to Die
,
Terminal Care
,
Living Wills
,
Privacy
pp.1394-1397
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056531
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エンディングノートは将来に備え,医療や介護,葬儀,遺産相続,お墓など,自分のエンディングへ向けての希望を,1冊のノートにまとめ周囲の人に伝えることを目的としたものである.延命措置については,末期状態のとき酸素や栄養補給などの延命措置を希望するかどうか,希望しない場合(いわゆる尊厳死を望む場合)は,その理由などを記入する.エンディングノートには法的効力(強制力)がないため,本人の希望をより確実に実現するには任意後見契約を結ぶなど,別途書類をつくることが望ましい.尊厳死については「リビングウィル」という書式もある.エンディングノートには,医療情報だけでなく,さまざまな個人情報が記載されるため,筆者は「からだ」に関する情報と「お金」に関する情報を2冊に分けて作成・保管することを提唱している.エンディングノートを使いこなすためには,作成段階から家族や医療・福祉関係者など周囲の支援者が関わることが大切である.
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