最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 非がんの終末期を支えるには
老衰
遠藤 英俊
1
1国立長寿医療研究センター 内科総合診療部
キーワード:
加齢
,
死因
,
在宅医療
,
在宅死
Keyword:
Aging
,
Cause of Death
pp.1161-1163
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056485
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老衰とは,広辞苑によれば「老いて心身の衰えること」とされている.本稿では高齢者が歳をとり心身の機能が低下し,究極的に虚弱化した状態を老衰とする.病院死においては徹底的に画像診断や検査を行って病気の原因をさぐることにより,なんらかの死亡の原因を追究するため,原因の不明な老衰死そのものが存在しにくい.一方,在宅死においては高齢者において検査の限界もあり,原因の不詳な死を老衰死とする傾向があることを知るべきである.本稿においては老衰死や老衰の診断の実際に関わる知識や,在宅療養の場における老衰のあり方について,概説する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013