透析スタッフに必要な腎移植医療の知識2013
最近の腎移植の現状
八木澤 隆
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1自治医科大学 腎泌尿器外科学講座(腎臓外科学部門)
キーワード:
移植片生着
,
加齢
,
ABO式血液型
,
血液型不適合
,
死因
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
生存率
,
免疫抑制療法
,
免疫抑制剤
,
リビングドナー
Keyword:
ABO Blood-Group System
,
Aging
,
Blood Group Incompatibility
,
Cause of Death
,
Graft Survival
,
Kidney Failure, Chronic
,
Immunosuppression
,
Immunosuppressive Agents
,
Kidney Transplantation
,
Survival Rate
,
Living Donors
pp.1305-1312
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013333168
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新しい免疫抑制薬の臨床応用や合併症に対する治療法の進歩によって腎移植の成績は向上し,わが国においても症例数は増加しつつある,2010年には年間1,484例,2011年は1,601例,2012年には1,605例の腎移植が施行されている.実施例の85~90%は生体腎移植であり,献腎移植は年間200例程度を推移している.移植の適応は拡大され,ABO血液型不適合移植,夫婦間移植,先行的移植の割合は増え,また60歳以上の高齢者の移植例も増えている.長期成績のいっそうの向上と献腎移植の推進が課題である.
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