最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 がんの終末期を支えるには
血液腫瘍
坂巻 壽
1
1がん・感染症センター都立駒込病院
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
呼吸不全
,
骨髄腫-多発性
,
白血病
,
白血病-BCR-ABL陽性慢性骨髄性
,
発熱
,
ターミナルケア
,
リンパ腫
,
造血幹細胞移植
,
癌性疼痛
,
精神的援助
Keyword:
Cancer Pain
,
Fever
,
Leukemia
,
Lymphoma
,
Multiple Myeloma
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Respiratory Insufficiency
,
Terminal Care
,
Leukemia, Myelogenous, Chronic, BCR-ABL Positive
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
pp.1094-1098
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056473
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血液腫瘍は化学療法や放射線治療に感受性が高いことが特徴であり,再発した場合でも化学療法や造血幹細胞移植という手段があるため,治療をあきらめることが少ない.血液腫瘍の終末期には,腫瘍の骨髄浸潤やこれまでの治療のために患者は造血能が低下し易感染性の状態にあり,濃厚な治療を余儀なくされる.化学療法や造血幹細胞移植など過酷な治療を受ける中で,医療スタッフとの間に強い絆が生まれていて,best supportive careを行うにしても,血液内科の病棟のままで行うことが多い.精神科リエゾンチームの関与により,よりよい患者と医療者の関係を維持できるだけでなく,医療スタッフの精神的負担を大きく軽減できる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013