最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 がんの終末期を支えるには
肺がん
松本 武敏
1
1にしくまもと病院 在宅ハブセンター
キーワード:
医哲学
,
インフォームドコンセント
,
緩和ケア
,
呼吸困難
,
肺腫瘍
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
生存分析
Keyword:
Dyspnea
,
Informed Consent
,
Lung Neoplasms
,
Palliative Care
,
Philosophy, Medical
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
,
Survival Analysis
pp.1088-1093
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056472
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がんの終末期を支えるには,少なくとも医療者側には哲学が必要である.その哲学は,個々の医療者が現場で汗をかきながら,自力で模索することでしか得られないと考える.診断早期からの緩和ケアにより,治療中はもちろんのこと,たとえ無治療の症例であっても,終末期にいたるプロセスにおいて,コミュニケーションを重視する医療が提供される.肺がんに特徴的な呼吸困難に対応する診察と治療の方法を,OPTIMプロジェクトのムービーから紹介した.「説明と同意」ではなく,インフォームド・コンセントを丁寧に繰り返すことで,患者側・医療者側の双方にとって,意見の一致(アグリーメント)のみではなく過程(プロセス)重視の合意形成が築かれると考える.
©Nankodo Co., Ltd., 2013