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泌尿器がん
堀 夏樹
1
,
鈴木 正寛
,
入山 哲次
1NTT東日本関東病院 緩和ケア科
キーワード:
腎臓腫瘍
,
腎盂
,
前立腺腫瘍
,
尿管腫瘍
,
泌尿器腫瘍
,
膀胱腫瘍
,
ターミナルケア
,
Docetaxel
,
分子標的治療
Keyword:
Urinary Bladder Neoplasms
,
Kidney Neoplasms
,
Kidney Pelvis
,
Prostatic Neoplasms
,
Ureteral Neoplasms
,
Urologic Neoplasms
,
Terminal Care
,
Molecular Targeted Therapy
,
Docetaxel
pp.1099-1103
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056474
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泌尿器がん(腎がん,腎盂・尿管がん,膀胱がん,前立腺がん)は手術治療の有無により,病状が進行した場合の症状が大きく異なる.非手術例では管理困難な血尿が最大の問題となる.泌尿器がんの進行例の治療は,腎がんにおいて効果の低いサイトカイン療法に代わって分子標的薬が標準的となった.腎盂・尿管および膀胱がんについては全身化学療法が,前立腺がんは内分泌療法が奏効しない場合のdocetaxel(DTXL)がそれぞれ一般的である.いずれも肺,脳,骨などに転移しやすく,進行例では遠隔転移部位の症状マネジメントが重要となる.局所症状としては,疼痛のほかに,後腹膜リンパ節転移や下部尿路(膀胱・尿道)閉塞による腎後性腎不全,排尿障害がみられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013