特集 ステップアップのための骨軟部画像診断-Q&Aアプローチ-
(第7章)腫瘍・腫瘍類似疾患 多発性骨髄腫、白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫など造血器病変のMRI所見を教えてください
田中 修
1
,
小野澤 裕昌
,
千葉 英美子
1自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
骨髄腫-多発性
,
MRI
,
脊椎腫瘍
,
白血病
,
リンパ腫
Keyword:
Lymphoma
,
Multiple Myeloma
,
Leukemia
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Spinal Neoplasms
pp.s170-s173
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398875
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1. 多発性骨髄腫は,骨髄内にT1 強調像で低信号,T2 強調像とSTIR 像で高信号の多発性で結節状の病変として描出され,しばしば集簇してびまん性の不均等な異常信号を呈し,時に膨隆性腫瘤を来す.
2. 白血病や骨髄異形成症候群では,躯幹骨の骨髄内にびまん性の非特異的な異常信号を認め,大腿骨では近位骨幹部に左右対称性の異常がみられ,骨髄の細胞密度の増加に伴って異常信号域の拡大を示す.
3. 悪性リンパ腫では,脊椎にびまん性の骨髄浸潤を生じても椎体の圧潰を来さず,しばしば骨外へ進展して脊髄の圧迫を認める.
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