循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《高血圧症》
ARB・ARB配合剤
新島 聡
1
,
星出 聡
,
苅尾 七臣
1自治医科大学 循環器内科学講座
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
高血圧
,
多剤併用療法
,
脳血管障害
,
配合製剤
,
EBM
,
心筋虚血
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Cerebrovascular Disorders
,
Drug Combinations
,
Drug Therapy, Combination
,
Hypertension
,
Myocardial Ischemia
,
Evidence-Based Medicine
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.449-453
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305813
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ARBはアンジオテンシンIIを介する血圧上昇作用を抑制することによって降圧作用を発揮する.ARBが積極的適応となる病態・合併症は多く,糖尿病や蛋白尿,メタボリックシンドロームではアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とともに第一選択薬とされている.用量にかかわらず副作用は低頻度であるが,禁忌や慎重投与例があることを理解して使用する.単剤で降圧不十分である場合は,増量または併用療法を行う.利尿薬またはCa拮抗薬との併用が推奨されている.ARBは利尿薬との併用により安定した降圧効果を得ることができる.配合剤は服薬錠数を少なくし,アドヒアランス改善に有用であり,心血管イベントの抑制が期待できることから最近使用頻度が増加している.
©Nankodo Co., Ltd., 2013