特集 最新の高血圧診療:「高血圧治療ガイドライン2019」後の展開
高血圧治療ガイドライン2019で変わる高血圧診療 高血圧治療ガイドライン2019 何が変わったか
田中 正巳
1
,
宮下 和季
,
伊藤 裕
1慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
血圧
,
血圧測定
,
高血圧
,
心臓疾患
,
糖尿病
,
脳血管障害
,
Evidence-Based Medicine
,
基準値
,
診療ガイドライン
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Blood Pressure Determination
,
Blood Pressure
,
Hypertension
,
Heart Diseases
,
Reference Values
,
Cerebrovascular Disorders
,
Practice Guidelines as Topic
,
Diabetes Mellitus
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.420-425
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020230217
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<Headline>1 今までのガイドライン以上にエビデンスを重視した「高血圧治療ガイドライン2019」が登場した。「Minds診療ガイドライン作成マニュアルVer.2.0(2016.03.15)」に従って、クリニカルクエスチョンの設定とシステマティックレビューが実施された。2 今まで「至適血圧」と呼んでいた診察室血圧120/80mmHg未満を、新たに「正常血圧」と呼ぶこととした。さらに、収縮期血圧120~129mmHgかつ拡張期血圧80mmHg未満を「正常高値血圧」と、130~139/80~89mmHgを「高値血圧」と呼ぶこととした。3 今回の改訂において、診察室血圧140/90mmHg以上を高血圧と診断することは変更されなかったが、合併症のない75歳未満の成人の降圧目標は140/90mmHg未満から130/80mmHg未満へと厳格化された。
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