貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見 貧血の治療のポイント
血液疾患に対する赤血球輸血
渡邊 直英
1
1慶応義塾大学医学部附属病院 輸血・細胞療法センター
キーワード:
血液疾患
,
血液製剤
,
赤血球
,
投薬計画
,
輸血
,
赤血球輸血
,
治療成績
Keyword:
Blood Transfusion
,
Drug Administration Schedule
,
Erythrocytes
,
Hematologic Diseases
,
Treatment Outcome
,
Erythrocyte Transfusion
pp.291-294
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260828
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血液製剤は善意の供血者から献血された有限で貴重な資源であるので,適正に使用されるべきである.輸血には免疫性や感染症などの副作用や合併症が存在し,致命的な転帰をとることもまれにある.赤血球輸血の目的は,臨床症状の出ない程度のヘモグロビン値を維持することにあるので,輸血効果判定のために輸血後は必ず臨床症状の消失を確認する.個々の症例ごとに原疾患,罹患期間,日常生活の活動状況,合併症などを考慮し,輸血の適応となるトリガー値を設定し,赤血球輸血を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2013