発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003301966
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大腿骨頭回転骨切り術を施行した大腿骨骨頭壊死症5例6股(男,平均33歳).回転した骨頭の固定にはHip Osteotomy Plateシステムを用い,切離した大転子の固定にはDall-Miles Cable Gripシステムを用いた.術後リハビリテーションプログラムは,術後1週より可動域訓練,3週で車椅子,両松葉杖免荷歩行,5~6週で部分荷重歩行,8週以降全荷重歩行とした.本プログラムを4例5股で実施でき,退院は術後平均6.5週,全荷重歩行は10.5週であった.実施できなかったのは家庭の事情により術後2週で両松葉杖免荷歩行として外泊許可した例であった.プログラム実施4例はJOAスコアが術前平均64.7点から術後88.7点に改善し,特に疼痛項目で顕著であった.術後3ヵ月での股関節ROMは屈曲平均100°,伸展5°,外転32°であった.大腿四頭筋,中臀筋の筋力は全例でnormal以上であった.固定性は良好で,術後3ヵ月で骨癒合が認められた.プログラム非実施例では内固定材,骨頭の移動を認め,骨癒合は遷延した
©Nankodo Co., Ltd., 2003