寛解を目指す膠原病診療 早期診断と治療
成人発症Still病
西本 憲弘
1
,
村上 美帆
1東京医科大学医学総合研究所 難病分子制御学部門
キーワード:
Cytokines
,
Steroids
,
Still病-成人
,
生物学的製剤
,
免疫抑制剤
,
臨床検査
,
厚生労働省
Keyword:
Biological Products
,
Immunosuppressive Agents
,
Steroids
,
Cytokines
,
Still's Disease, Adult-Onset
,
Clinical Laboratory Techniques
pp.73-76
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013227265
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成人発症Still病は,発熱と多関節炎,リウマトイド疹を3主徴とする全身性炎症性疾患である.病因はいまだ明らかではないが,その病態形成にIL-6やIL-18など複数のサイトカインが関与していることが報告されている.IL-2やIL-12,IFN-γが低く,IL-4やIL-13が高いことから,Th2細胞の関与が示唆される.治療には従来ステロイドやcyclosporin Aなどの免疫抑制薬が用いられてきたが,近年,IL-6阻害薬をはじめとする炎症性サイトカインを標的とした生物学的製剤が有効であったとする症例が多数報告されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013