消化器領域における診断内視鏡-モダリティの進歩とその活用法 画像強調観察の進歩と活用法
色素内視鏡観察
竹内 洋司
1
,
竜田 正晴
,
上堂 文也
,
石原 立
,
飯石 浩康
1大阪府立成人病センター 消化管内科
キーワード:
Congo Red
,
Methylrosanilinium Chloride
,
Indigo Carmine
,
Methylene Blue
,
胃腫瘍
,
画像強調
,
腫瘍進行度
,
食道腫瘍
,
大腸腫瘍
,
ヨウ素
,
色素内視鏡法
,
腸洗浄
Keyword:
Congo Red
,
Esophageal Neoplasms
,
Image Enhancement
,
Gentian Violet
,
Iodine
,
Indigo Carmine
,
Methylene Blue
,
Neoplasm Staging
,
Stomach Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
pp.437-444
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013167589
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色素内視鏡観察は,通常観察では認識しにくい粘膜の形態や機能の違いを強調し,観察する検査法である.表在型消化管腫瘍の拾い上げ,広がり,深達度診断等を向上させるだけでなく,酸分泌能等,消化管機能も評価できる.高価な機器を必要とせず,薬剤があれば実施可能な検査であるが,手間や時間,副作用の面が短所である.臓器により使用する色素は異なり,また色素によって原理や効果,注意点等が異なるため,それぞれの色素法について理解する必要がある.通常観察でみえにくいものを強調することもあるが,色調の変化等,みえにくくなるものもある.通常観察で十分観察してから色素内視鏡像を加味して評価するべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2013