睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
睡眠ポリグラフ検査の意義と解釈
川名 ふさ江
1
,
成井 浩司
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 臨床生理検査部・睡眠センター
キーワード:
ナルコレプシー
,
睡眠時無呼吸症候群
,
下肢
,
睡眠障害
,
てんかん
,
睡眠ポリグラフィー
,
夜間ミオクローヌス症候群
,
レム睡眠行動障害
,
特発性睡眠過剰症
Keyword:
Epilepsy
,
Narcolepsy
,
Sleep Apnea Syndromes
,
Sleep Wake Disorders
,
Polysomnography
,
REM Sleep Behavior Disorder
,
Nocturnal Myoclonus Syndrome
,
Hypersomnolence, Idiopathic
,
Lower Extremity
pp.233-241
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091488
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睡眠ポリグラフ検査(PSG)の適応として睡眠関連呼吸障害の診断と治療効果判定,睡眠潜時反復検査(MSLT)を含めたナルコレプシーの診断,レム睡眠行動異常症,その他の睡眠時随伴症があげられる.従来のPSG判定ルールに2007年AASMスコアリングマニュアルが出され,より詳細な基準が明確となった.レポートに記載された睡眠変数の意味を正確に理解し,基準値と合わせて判定することが大切である.呼吸イベントの判定ルールには変遷があり,採用する判定ルールにより無呼吸低呼吸指数(AHI)の値が大きく変わる.PSGは無呼吸数だけでなく,酸素飽和度,睡眠構築,心機能,脚動,体位等の各情報を総合的に判断することで,各種睡眠関連疾患の診断に有用となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013