睡眠障害診療のあり方 内科医と睡眠専門医との連携を目指して
不眠の診断と治療
山寺 亘
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 精神神経科
キーワード:
質問紙法
,
うつ病
,
プライマリケア医
,
催眠剤と鎮静剤
,
鑑別診断
,
睡眠
,
専門職間人間関係
,
認知療法
,
不眠症
,
アルゴリズム
,
衛生管理
,
睡眠医学
,
生活指導
Keyword:
Algorithms
,
Diagnosis, Differential
,
Depressive Disorder
,
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Hypnotics and Sedatives
,
Interprofessional Relations
,
Surveys and Questionnaires
,
Sleep
,
Sanitation
,
Cognitive Therapy
,
Sleep Medicine Specialty
,
Physicians, Primary Care
pp.253-258
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013091490
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不眠という症候から不眠症を診断するには,不眠症状に基づく日中の身体的・心理的・社会的機能障害の存在を確認する必要がある.不眠症の中核は,心理的要因に基づいて発症することの多い原発性不眠症である.不眠症状に潜在する精神疾患(とくにうつ病性障害)を見逃してはならず,精神疾患が疑われる場合には,精神科的治療が最優先される.原発性不眠症の治療は,睡眠衛生指導を施行しながら適切な薬物療法を併用する.不眠症の診断と治療の初期対応は,プライマリ・ケアの内科医が担う.
©Nankodo Co., Ltd., 2013