特集 日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害
日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害の診断と治療 眠気を訴える患者
大森 佑貴
1
,
神林 崇
1東京都健康長寿医療センター 精神科
キーワード:
ナルコレプシー
,
記録
,
鑑別診断
,
睡眠過剰
,
病歴聴取
,
Kleine-Levin症候群
,
ポリソムノグラフィー
,
特発性過眠症
,
眠気
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Narcolepsy
,
Kleine-Levin Syndrome
,
Polysomnography
,
Disorders of Excessive Somnolence
,
Sleepiness
,
Medical History Taking
,
Records
,
Idiopathic Hypersomnia
pp.1573-1578
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021114913
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<Headline>1 眠気の鑑別診断は過眠症を念頭に進める。他の睡眠-覚醒障害も含めた網羅的な鑑別を要するが、プライマリケアの場でも病歴から目安をつけることは可能である。それぞれの疾患に特徴的な症状経過を押さえておくことが重要である。2 病歴聴取では基本的な睡眠状況の他、随伴症状、いびき、睡眠中の異常運動などについて確認する。スクリーニングとしてEpworth眠気尺度や睡眠日誌が有用である。3 専門医療機関では確定診断のためのアクチグラフィ、睡眠ポリグラフ検査、反復睡眠潜時検査が行われる。原因治療不能の場合、生活指導と対症的な薬物療法が中心となる。
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