震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《精神疾患》大規模災害と子どもの反応
伊藤 一之
1
,
山崎 透
1静岡県立こども病院 こころの診療科
キーワード:
家族
,
死別
,
小児
,
ストレス
,
ストレス障害-心的外傷後
,
悲嘆
,
社会的支援
,
紹介と相談
,
信頼
,
災害医学
,
グリーフケア
,
保護者
Keyword:
Bereavement
,
Child
,
Family
,
Grief
,
Social Support
,
Referral and Consultation
,
Stress Disorders, Post-Traumatic
,
Trust
,
Disaster Medicine
pp.1096-1100
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059525
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<ポイント>・大規模災害における子どものこころの反応は年齢や発達段階によって大人と異なり、(1)一般的なストレス反応、(2)PTSD症状を含むトラウマ反応、(3)悲嘆反応、と分けて説明する。・身体症状や行動の問題、再現するプレイなど子ども特有の表れや、その多様さゆえに気づかれないことがあるため啓発活動が必要である。・そしてまず「保護者が子どもを支える」ことを援助し、子どもに対しては個々の意思、ペースを尊重し踏み込みすぎず、話を傾聴し、安全と信頼感の確保に向けて援助したい。・食欲、体重の減少や、不眠、PTSD、解離症状、抑うつ状態の持続や自傷、自殺企図、興奮、引きこもりなどのケースは専門家に相談、紹介すべきである。
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