震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期に対応を要する慢性疾患》インスリン自己注射
佐藤 譲
1
1岩手医科大学 医学部内科学講座糖尿病代謝内科分野
キーワード:
Insulin
,
医療関係者の態度
,
救急処置
,
皮下注射
,
糖尿病-1型
,
糖尿病-2型
,
自己投与
,
災害医学
Keyword:
Attitude of Health Personnel
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
First Aid
,
Insulin
,
Injections, Subcutaneous
,
Self Administration
,
Disaster Medicine
pp.979-982
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059503
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<ポイント>・緊急時の対応のためにはインスリン注射患者の糖尿病の病型(1型または2型など)の区別が必要である。・1型糖尿病はインスリン依存状態にあり、インスリン注射の中止によってケトアシドーシス昏睡にいたる。・1型糖尿病患者では基礎インスリン注射を中止してはならない。追加インスリンは食事量に合わせて調整する。・2型糖尿病患者の大半はインスリン非依存状態にあり、インスリン注射の中止によって血糖は悪化するが、ケトアシドーシスに陥ることは少ない。・インスリン自己注射患者への対応には血糖測定も必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012